伯爵令嬢シナモン「飛行船の殺人」 二十号文書7 伯爵令嬢シナモン
 

伯爵令嬢シナモン「飛行船の殺人」

小説、エッセイ、画塾

cinamon B 飛行船シルフィ― cinamon

二十号文書7 伯爵令嬢シナモン

歴史推理小説
Lady Cinnamon. Part Ⅳ.(『伯爵令嬢シナモン』第4部)

「二十号文書」No.7

第1章 押し込まれた手紙(6)



シナモンの一行が食堂車から客車に戻ったとき、背の高いロシア人の姿はなく、留守を預かっていた老家宰は眠り込んでおり、足元にハンカチが落ちているのを芳子がみつけた。

ドロシーが拾ってハンカチを掌で煽って匂いを調べる。

「残臭はないけれど、クロロホルムでしょうか?」

言葉を発したとほぼ同時に、シナモンは手洗いに足早に行って、自分のハンカチに水を浸し、戻ってきてから仰向けにされた家宰の額に載せてやる。

「あのロシア人が? 手紙は燃やしたはず。何故に家宰を?」

濱田教授がつぶやくと、芳子が答えた。

「受け取った手紙は家宰宛ての手紙だった。つまり家宰が事の重大さに気づいてすり替えたってわけね。私もなんとなく空気を察したわ。内容は適当に私がつけた話。けれど相手はさすがに『プロ』。子供だましには引っかからなかったみたい」

「すると家宰が例の手紙をジャケットのポケットに潜ませていたのだけれども、気づいたロシア人が、家宰を薬で眠らせて奪ったわけですね」

シナモンに介抱された老家宰がしばらくして正気を戻した。







      【登場人物】

シナモンアップ
レディー・シナモン:イギリス女性考古学者。「コンウォールの才媛」の異称がある。

P4240005.jpg
ドロシー・ブレイヤー:伯爵家の若い執事。アメリカ女性考古学者。

ウルフレザー:伯爵家老家宰。シナモンの守役。 

濱田耕作博士:考古学者。後の京都大学学長。戦前における日本考古学界の巨頭であった。

川島芳子:女優。清朝皇族粛親王の第十四王女、愛新覺羅顯㺭《あいしんかくら けんし》。日本人の養女となる。

甘粕正彦《あまかす まさひこ》:予備役大尉。後に諜報組織「甘粕機関」を立ち上げる。

イワン:ロシア人。事件関係者のようである。



 
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1930年前後の歴史推理小説 シナモンと素敵な旅をどうぞ

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