伯爵令嬢シナモン「飛行船の殺人」 スイーツマンが、英国版『鉄道員(ぽっぽや)』に思うこと
 

伯爵令嬢シナモン「飛行船の殺人」

小説、エッセイ、画塾

cinamon B 飛行船シルフィ― cinamon

スイーツマンが、英国版『鉄道員(ぽっぽや)』に思うこと

小池滋・編 『英国鉄道文学傑作選』(ちくま書店 2000年 760円)

カバーとあとがきから

 ディケンズ、ロレンス、エリオットらの傑作を収録。

 世界で最初に鉄道という科学技術システムを生みだした国イギリスは、鉄道が一般の生活や至高の中に深く浸透している国であり、また鉄道を芸術に置いて見事に表現した世界最初の国でもある。鉄道と人々との交わりを描いたディケンズ、ロレンス、ハーディー、バーンズ、ワーズワーズ、エリオットらのエッセイ、小説、詩から選りすぐりの傑作を収録する。

鉄道文学傑作選

 ものすごい文豪たちです。〝鉄道〟というテーマにしぼって、よくもまあ、贅沢に編集したものだと感心しました。残念ながら絶版とのこと。アマゾンやブックオフで中古本を手に入れるか、図書館で借りるしかありません。

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 人生をたとえるなら鉄道のようなもの。始発駅から終着駅までは地平線の彼方にあって、見通すことが出来ないのに、けれどかならず終わりがあります。途中には駅があり、さまざまな人と出会いやすれ違いを繰り返し、あるときは途中下車。さまざまな街、風景の中を旅するような感慨があります。

 収録作品の一つ、「おやすみ、かわいいディージー」、ジョン・ウェインの作品の要約です。

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 グリリー氏は引退した機関士。娘夫婦の家にひきとられ、鉄道博物館に通うのが唯一の楽しみです。おめあては博物館に展示してあるのは1914年製の4-6-0型機関車。まるで伴侶のように生涯の大半をともに過ごし、グリリー氏は、「ディジー」と名付けました。

 来る日も来る日も、グリリー氏は博物館に通います。その日も同じです。

 グリリー氏は「ディジー」と話しをし、勝手に機関車に乗り込んで、博物館職員に怒られたり、悪戯な兄妹に笑われたりしていました。博物館から自宅に帰ったグリリー氏は、体調を壊し、懐かしい仲間である助手と、「ディジー」を操って爽快に走る夢をみながら危篤となり、日頃は口やかましかった娘の涙に送られて、天に召されたのです。

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 1999年に映画化された、浅田次郎原作の短編小説『鉄道員(ぽっぽや)』 によく似ていますね。高倉健、大竹しのぶ、そしてまだ初々しい広末涼子が出演していました。雪降る地方駅の構内。妻(大竹)と娘に先立たれた孤独な元機関士の駅員(高倉)が、最後の瞬間にみたのは、幼くしてなくした娘(広末)が成長してあらわれた夢、というところに泣きました。

 著者の「共有の無意識」なのでしょうね。「おやすみ、かわいいディジー」によく似た物語です。


 

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せ、先輩、ルパンだあ~っ!

 

 

 

 

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おはようございます

おはようございます。

確かに超豪華な執筆陣ですね。
鉄道は新幹線と違いロマンがありますが鉄道をテーマに多くの作品を集めるとはいい企画ですね。
子供のころはSLが大好きで飽かずながめていました。
「おやすみ、かわいいディージー」なかなか哀切な物語ですね。確かにぽっぽやに似た感じですが、かのしたたかなイギリス人も同じような感傷を持つことはちょっとうれしくなります。
この本、わたしも読んでみたいです。

Re: おはようございます

 KOZOU様

 一般の学生さんたちで、この執筆陣の名前をきいてピンとくる方はすくないかもしれません。名前はしらなくとも、代表作の内容は、絵本、演劇、TVドラマとかで見聞きしたことはあると思います。これほど充実した内容で、あの安価さ。絶版がとても惜しまれます。
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「 確かに超豪華な執筆陣ですね。 鉄道は新幹線と違いロマンがありますが鉄道をテーマに多くの作品を集めるとはいい企画ですね。 子供のころはSLが大好きで飽かずながめていました。
『おやすみ、かわいいディージー』なかなか哀切な物語ですね。確かにぽっぽやに似た感じですが、かのしたたかなイギリス人も同じような感傷を持つことはちょっとうれしくなります。
この本、わたしも読んでみたいです。」
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